宇部常磐公園のD5118
平成25年10月6日 会員  栗田一郎
 痛々しいけども、風格のあるD5118と面会してきた。愛称「デゴイチ」は、昭和11年に制式されて以来、1100両以上が国産されたベストセラーモデルである。
 常磐公園の入口付近に保存されているこの18番機は、銘盤はないが、説明パネルには、「昭和11年3月17日 汽車製造会社製作」と明示されている。なんと、ごくごく初期のモデルだ。ぼくよりもちょうど10年、先輩格の76歳というわけだ。昭和47年まで厚狭機関区所属で、石灰
石輸送に使用されていた。
 この「デゴイチ」 は、おそらく5〜8年くらいは塗装などの手入れがなされていないのであろう、錆や材質劣化が著しくて、満身創痍という保存状態だ。けれども鉄筋コンクリート製の城郭が全くツマラナイのと相反して、この18番機が生き抜いてきた時代背景を思えば、この風雪に耐えた、壮絶と言っても良い今の姿の方が、むしろ彼の風格を忍ばせてくれるような気がする。